GB-Tech(VFC) M4A1 Carbine GBB

Specification

スペック

■作動方式:ガスブローバック (134a, 152a)
■マガジン装弾数:38発
■全長:約 780~862mm(ストック伸縮)
■重量:約2710g
■実銃同様のテイクダウン操作
■正式コルトライセンス取得(コルト刻印バージョン)
■廉価版の無刻印バージョンあり、実売で4000円程度安価

Exploded Parts Diagram

Parts List

※パーツリストは日本国外バージョンのもの。
※バッファー、バッファーSP等の仕様が異なっている。

Introduction

入庫・納品

2010年7月24日(土)地元ショップに3丁入荷、予約分2丁の他1丁の在庫も当日に購入される。
3丁ともその場で開梱され、外観チェック、動作チェックを実施した。

〈外観他〉
電動アーマライトを見慣れている者にとってかなり細身なアッパーおよびロアレシーバが印象的。
レシーバの仕上げは国外バージョンのM4と同じ、マットブラック塗装仕上げ。
キャリングハンドル、フロントサイトポスト、ハンドガード、ストック他、外装には既存のVFCAEG用パーツが転用されている模様
。 スペックにもあるとおり、とても軽いが、剛性もあり、アッパーとロアの勘合もよく、アウターバレルの接合もしかりしていて好印象。

〈実射〉
試射はショップ内の7mレンジにて実施。
開梱状態では粘度の低いオイルびたしのため、3丁ともテイクダウンされ、アッパー内のボルトキャリア他、シリンダ、ノズル等をクリーンアップし、シリコンオイル等で再度オイルアップ。
マガジンにガス、BBを装填。
BBの装填には、付属のBBローダを使用(丸いの小型タイプと同形状でマガジンリップにあわせて調整された装填口がついている。)
カービンにマガジンを装填し、チャージングハンドルを引っ張って初弾をチャンバーに。 開梱状態ではチャージングハンドルはかなり渋め。
電動アーマライトとはまったくことなるトリガーフィールとともにBBが放たれる。 フラッシュハイダーの付け根まで伸びるインナーバレルの効果か、弾速もかなりなもの。

〈弾速チェック〉
クーラーの効いた店内での測定器によるチェックでは、0.2gのBBにて90msを超える弾速をマーク。
後日アウトドアSVGフィールドのチェックでは、なんと…。(かけません。)

Troubles:不具合報告

購入時からいままでに報告があった、もしくはネット検索からひろった不具合に関する情報。

2010/07/31バッファーチューブの破損

数マガジン分射ち込んだあとにバッファーチューブのエンドキャップ部分がすっぽ抜けてバッファースプリングもろとも吹っ飛ぶ。
このトラブルについては、いまのところ他のものでは発生していない。
バッファーチューブのエンド部分はかなりしっかりしたピッチのネジが切ってあり、かつエンドの下側からイモネジで固定する仕様になっているので、通常の使用ではエンド部分がふっとんでいくことはないと思われるが、ネジの勘合が悪かったり、イモネジの固定が不良だったりすると、ボルトキャリアの作動からくる振動でバッファースプリングが回転するようなテンションがかかりエンドが回転し、脱落するのかもしれない。
なお、JPバージョンのバッファーチューブ周りは、同梱のマニュアルのパーツ図のものとは別もの。

■バッファーとスプリングに関する情報(海外仕様)
ネット上の情報によると、VFC M4A1に付属するマニュアル中のパーツリストに記載されているバッファーとスプリングはハイスピードタイプとのこと。VFCの英文サイトを参照すると、「ハイスピードタイプ」と「スタンダード」タイプがある模様。

ハイスピードタイプバッファーとスプリング

BFR

スタンダードタイプバッファーとスプリング

2010/07/31マガジンリップの破損

数回の使用でマガジン上部のリップ部分が破損。片方のリップが割れて欠損したため、マガジンが使用不能となった。

Compatibility:互換性

先行して発売されている各種M4 GBBとの互換性情報。

バッファーチューブ

■バッファーチューブ径を計測。
チューブ自体が鋳物のようなので径は均一ではないが、ほぼ29.1~29.2mmくらいの範囲に収まっている。
資料を参照すると形状、およびチューブ径はMIL-SPECに近いものと言える。
※参照資料:http://store.magpul.com/downloads/Receiver_Extension_Comparison.pdf

M4用のストック、もしくはサードパーティ製のストックはチューブ外径との兼ね合いもあるがほぼ取り付け可能では?
注)TM社次世代M4系のストックは取り付け時にガタが出る模様。←次世代M4のバッファーチューブ外径はかなり太い


■WA系のバッファーチューブとの互換性
VFCのバッファーチューブ(レシーバーエクステンション)とWA系(互換)チューブには互換性なし。
ロアレシーバのチューブネジのピッチが違うため、そのままでは取り付け不可。

WA互換のバッファーチューブを利用する場合はロアレシーバの加工が必要。
WA互換パーツのチューブネジピッチは1 3/16 16"unifとなるため、該当するタップ等を利用してロアレシーバのチューブネジを加工する。

バッファーチューブ(レシーバエクステンション)用のタップとチューブ用のダイス


アッパーレシーバ関連

■アッパーレシーバのバレルナット

アッパーレシーバのデルタリングネジピッチはTM社スタンダードアーマライト(もしくはそのクローンアルミフレーム)と互換性ありとの情報。

追加情報

・G&P社AEG用のURXハンドガードバレルナットはピッチが合わずガタあり(たぶん取り付け不可)
・KING ARMS社製のURXハンドガードバレルナットはピッチが合わずガタあり(G&Pよりはガタすくなめ。)
MADBULL社製のNOVESKE RAS用のカラーが問題なく適合するとの情報があったが未確認。

注意事項

Hop Up調整用のダイヤルがWAM4タイプのため、ハンドガードを交換する際は注意が必要。
特に一体型のRAS等を利用する際は、事前にHOPダイヤルにRASの外からアクセス可能か確認が必要。


■アウターバレル

アウターバレルの規格はWA用のアウターバレル規格と互換。
アウターバレルとバレルエクステンションの構造も基本的に同じ。
海外製のWA互換アウターバレルを流用したところ、VFCのバレルエクステンションとバレルガイド(HOPチャンバー)と問題なく勘合し、取り付け可能であった。
ただし、使用するアウターバレルのフランジ部分の厚みによってバレルリングの締め込み位置が変わるため、RASもしくはデルタリングを使用したハンドガード等の装着には調整が必要な場合あり。

WA互換タイプのアウターバレル(5KU製)


■バレルガイド

バレルガイド(HOPチャンバー)の外径サイズ各所はほぼWA互換サイズ。
PRIME社から出ているアフターパーツの取り付け可。
同社からはWAインナーバレル(外径8mm)互換のものと、TM社AEG用のインナーバレル各種(外径8.5mm)が使用できるタイプが用意されている。
※VFCM4GBBはTM社互換のインナーバレルが標準

BFR

PPIME社製バレルガイド(TMバレル用)

このパーツを使用することにより、エジェクションポート側からHOP調整が可能になる。
一体型のRASの使用やPRIME社製のアウターバレルが転用ができる。


■チャージングハンドル

VFCM4GBBのアッパーレシーバは実銃サイズで作られているため、MGCプラレシーバをベースに作られているWA純正アッパーレシーバ(プラ製)とサイズが異なる。
よって、チャージングハンドルの長さも異なっているため、WA純正、およびG&P社製のチャージングハンドルを流用する際は、加工が必要となる。
PRIME製のアッパーレシーバは実銃のアッパーを基準につくられており、同社製のチャージングハンドルが流用可能。
BFR

PPIME社製Priタイプチャージングハンドル


Others:その他情報

VFC純正部品の供給について

パーツ単品での注文はほぼ不可。各パート毎のアッセンとしてオーダとなる。
オーダは ショップ→問屋→VFCジャパン→VFC となる。価格についてVFCジャパンでは把握していない。
部品の納期は、2、3週間~1年以上。上記の納期は現状の部品不足が解消された上での納期である。
以上、VFCジャパンにショップを通じて問い合わせした結果。


マガジン関連

マガジン外装の交換についての情報。
PMAG(PTS120rd)の外装ポン付けは不可!(残念) マガジン内部の厚み的には要加工で可能性あり。

TMマガジン互換のマガジンの側の流用について

・PTS EMAG:マガジンのガワが細めのため、すんなりとは流用不可。
・PTS PMAG:マガジンのガワに厚みがあり、かなり加工すれば流用可能か?
・MIC PMAG:マガジンの半分まで挿入できるが、やはり加工必要。

※マガジンの改造について(備忘録)
VFCM4にかぎらず、GBB系のマガジンのガワを改造する場合に注意したいのが、マガジンキャッチのはまりこむ穴の位置。
AEGの場合はマガジンの給弾口とチャンバーの口がうまくはまりこみ、マガジン側の給弾ロックが解除できれるようにすれば、ほぼ問題なく改造可能であるが、GBB系マガジンの場合、1)チャンバーとマガジンリップの関係と、ガス供給のためのパッキン位置に気をつかわないと場合によって、チャンバーにBB を装填できない、バルブノッカーがきちんとバルブをたたけない、発射時、およびブローバック時のガスもれが想定される。
[アイデア]
VFCのマガジンとマガジン挿入口(マグウエル)はかなりきつめにできている。
これは上記のチャンバーとリップおよびボルトとガス供給口との関係(勘合)をタイトにして確実に作動するようにするためではないか?
よってマガジン外装を交換する場合は、キャッチがはまり込む部分を残し、それより下部分を切断し、切断部分のみ加工した外装を換装するといった手段をとったほうがよいかもしれない。

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